パリから日帰りで楽しめる「古城」
フランスを旅して、訪れておきたいのがお城。中世の王族たちの優雅な暮らしの鱗片に触れてみたいと思う人は、きっと少なくないはず。でも、いざプランを建てようとするも見どころが多すぎて絞り切れないのが、フランス旅行の悩み。パリの洗練された街並みを歩いてみたいけれど、芸術品の宝庫・ルーブル美術館にも行ってみたい。じゃあ、古城の集まるロワール地方まで足を延ばすには時間が足りない?
そんな、お城へ行ってみたいけれどロワール地方まで行く余裕はないという人におすすめしたいのが「フォンテーヌブロー城」。パリ市内のリヨン駅からであれば、電車とバスを乗り次いで約1時間弱で到着する近場のお城です。フランスで最も大きな宮殿とされており、世界遺産にも登録されています。私たちが行ったのはオフシーズンということもあってか、それほど人もおらず静謐なひとときを過ごすことができました。ヴェルサイユ宮殿はいつも人でごった返しているので、静かに鑑賞したい人には特におすすめ。
内部はそれはもう金ぴかで豪華なのですが、さらに特筆すべきは中庭だと思います。ガイドによると王族が狩猟を楽しんだ場所と言われており、広さは25000ヘクタールにも及ぶんだとか。訪れたのは冬で植えられた木も葉をつけていませんでしたが、晴れた冬空の下、どこまでも広がる広大な庭は圧巻です。気候の良い季節に来たならば、一日中でも散歩をしていたくなるような素晴らしい光景でした。